『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で第88回アカデミー賞の<衣装デザイン賞>を受賞した衣装デザイナー、ジェニー・ビーヴァンのセオリーを無視したファッションが物議を醸している。

プレゼンターを務めた女優のケイト・ブランシェットからオスカー像を受け取ったビーヴァンは、ファストファッションブランド<マークス・アンド・スペンサー>のフェイクレザージャケットに黒のパンツ、さらにノーメイクというシンプルな衣装で登壇。しかも、ジャケットの背中には『怒りのデス・ロード』に登場する“イモータン・ジョー”のシンボルであるハンドル×ドクロのモチーフを、ラインストーンでデコレーション! そのクールすぎる出で立ちに、世界中のマッドマックス信者が“V8合掌”を捧げた。

beavan

ところが、アカデミー賞に似つかわしくないファッションで登場した彼女に対し、会場には冷ややかな視線を投げかける某監督の姿が……。

実はビーヴァン、英<BBC>に出演した際に「今年は、かなり反抗的でアナーキーな格好に挑戦しようと思っているの。大好きな<マークス・アンド・スペンサー>で買った服を着るつもり。それがいつもの格好だし、ドレスアップするのは大嫌いだから」と予告しており、それをきっちり実行したというわけだ。

なお、2月24日に開催された英国アカデミー賞でも<衣裳デザイン賞>を受賞したビーヴァンだが、司会を務めた俳優/コメディアンのスティーヴン・フライが彼女を紹介する際に、「授賞式にホームレスのような格好で来る、唯一の偉大な映画衣装デザイナー」というブラックジョークを飛ばしている。のちに彼は「ジェニーは仲の良い友人で、ジョークを分かってくれた」と言い訳したが、ネット上で非難を浴びたことでツイッターのアカウントを削除する羽目になってしまった。

ともあれ、ネット上では「カッコよすぎる!」「すごいデザイナーなのに!」と、ビーヴァンを絶賛する声が多く寄せられている。彼女は同賞ノミネート10回を誇る常連であり、過去に『眺めのいい部屋』『英国王のスピーチ』など、フェミニズムやイギリスの格差社会を描いた作品で、幅広く素晴らしい衣装デザインを手がけているのだ。

ちなみに、「拍手してない!」「彼女の受賞が不満なのか?」と叩かれていた某監督たちは、後にちゃんと拍手していたことが判明。ネット上で授賞式の映像が一部だけ切り取られたことで広まった誤解だったわけだが、晴れ舞台にも自然体で挑むビーヴァンのクールさに、体も表情筋も固まってしまった……ということにしておこう。

http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3470387/Meet-British-bag-lady-s-crowned-queen-Hollywood-fashion-Oscar-winning-costume-designer-says-looks-hideous-gown-t-wear-heels-bad-back.html