人類の祖先の化石の研究により、癌(がん)に関する新たな事実が判明した。

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南アフリカ共和国・ヨハネスブルグのウィットウォーターズランド大学で進化学を研究するチームが、「古代の化石に最古の癌を発見した」という研究結果を学術誌『South African Journal of Science』に発表した。

約200万年前の12~13歳の少年の化石からは良性腫瘍が発見され、ヨハネスブルグ近くのスワートクランズ洞窟で見つかった約170万年前の化石からは、足の小指にできた悪性腫瘍を発見。この悪性腫瘍は、カリフラワーのような独特な見た目をしており、おそらく骨肉腫だと思われる。

今回の研究には、2Dや3D画像を撮影する「マイクロCTイメージング」という技術が使われた。これによって、研究者たちが骨の密度差を含めて化石の内部まで詳細に調べることができたようだ。

これまでに発見された最古の癌細胞は、約12万年~78万年前の間のものと言われていた。しかし今回、約170万年前のヒト亜科の化石から癌の痕跡が発見されたことで、癌が存在していたと思われる時代は大きく過去に遡ることになった。

今回の論文を発表した同大学のエドワード・オデス氏は「現代医学において、癌や腫瘍は現代的なライフスタイルや環境によって引き起こされると考える傾向がある。しかし、我々の研究によって、人間の祖先にこれらの病気の起源を発見できた」とコメント。また、論文の共著者である同大学と英国セントラル・ランカシャー大学のパトリック・S・ランドルフ=クイニー教授は、「たとえ健康的で完璧なライフスタイルを送っていても、人間は癌になる可能性はある。人間が進化する過程を通して受け継いでいるものだ」と語っている。

http://www.digitaltrends.com/health-fitness/cancer-million-years-old/