来年第59回目を迎えるグラミー賞が、配信リリース限定の作品も受賞対象とすることを発表した。

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シカゴのHIP HOPアーティスト、チャンス・ザ・ラッパーが今年5月に配信したアルバム(ミックステープ)『Colouring Book』が、配信限定作品としては初めてビルボードTOP200入り(初登場8位)を記録。この快挙が直接的な理由なのか? というと、グラミー賞の選考委員会は過去にも規定の改変を考えていたとのことで、多くの音楽業界人たちから選出枠の改変を何度も提言されていたらしい。とはいえ、彼の件が決定を後押ししたと考えても不自然ではない。

昨今の配信サービスのシェアの割合を考えると、ここまでの話題作を選出枠外とするのは無理があるという判断だろう。実際、フリー配信したミックステープが話題を呼び、そこからわずか数年でトップアーティストにまで昇り詰めたザ・ウィークエンドなどは、今年のグラミー賞で最優秀R&Bパフォーマンスと最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムの2部門を受賞しているのだ。

同賞を主宰する<The Recording Academy>の副代表、Bill Freimuth氏も「今年の変革について、とても嬉しく思っています。作家やアーティスト、プロデューサーらの功績こそがグラミー賞をかたどっているのであって、正当に評価される枠組みを作ることは当然。彼らのためのアワードなのですから」と語っている。

ちなみに、選考対象となる配信サービスは<Spotify><Tidal><Apple Music>など。2017年2月12日に開催されるグラミー賞の対象作品は、2015年10月1日から2016年9月30日までにリリースされた作品で、もちろんチャンス・ザ・ラッパーの作品もこれに該当する。初ビルボード200入りした配信限定の傑作が、そのままグラミーを受賞してしまう可能性も大いにあるのでは。

http://fortune.com/2016/06/17/grammys-streaming-only-eligible-awards/