アメリカの海軍研究事務所が、なんとイナゴを“サイボーグ化”して爆発物の探知に使用する研究を進めているようだ。

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米ミズーリ州にあるセントルイス・ワシントン大学で生体工学を教える准教授Baranidharan Raman氏の研究チームが、イナゴの優れた嗅覚に注目し、サイボーグ化して化学爆薬を探知させるアイデアを思いついた。イナゴはバックパックのようなウェアラブルを搭載され、さらに人間が遠隔操作できるというから驚きだ。

彼は、このバイオロボティック検出システムの研究について「神経科学と工学の架け橋になる」と信じているそうで、実際アメリカの海軍研究事務所が3年間にわたって合計75万ドル(約7,694万円)の資金提供を行うほど具体的なプロジェクトとして進んでいる。

イナゴ・サイボーグが爆発物を探知するためには、3つの核となる技術が採用される。まずイナゴの羽根に生体適合性のあるシルク・タトゥーを貼り付け、おだやかな熱を発生させることで進行方向を遠隔操縦しやすくする。

次に、目的地に到着したイナゴが探知した情報を人間にフィードバックするため、イナゴの比較的単純な脳に電極を移植しておく。イナゴは特定の臭いを嗅ぎ分ける能力に優れており、その臭いを嗅ぐことで即座にダイナミックな神経作用がもたらされるのだそうだ。

そしてイナゴが感知した情報を、背負った超小型のウェアラブルを通して送信する、という仕組み。ウェアラブルは、イナゴの神経エネルギーを記録してオペレーターに送信するのだとか。

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このプロジェクトは、3つの技術のテストが完了した段階で、今後はすべてを統合すべく研究を続けるそうだ。本当に爆発物を探知できるサイボーグ・イナゴが完成すれば、世界中の不発弾処理などにも活用できるだろう。

https://source.wustl.edu/2016/06/engineers-use-cyborg-insects-biorobotic-sensing-machines/