米自動車メーカー<FORD>が、自動運転車の“完全な暗闇” の中での走行テストに成功した。運転席から漏れる淡い光や、信号や道路の白線もなく、暗視スコープを使用しなければ人間の視覚はおろかカメラにも何も映らない、真の暗闇でのテスト走行だ。

forddark

そんな状態で、一体どのように道を認識したのか? それは“LIDAR”(Light Detection And Ranging)という、光のレーザーを周囲の物体に反射させ、周囲の地形や状況を判断する最新システムが可能にした技術だという。

LIDARは1秒に280万回もの微細なレーザーを周囲に発し、その反射を認識することで、周囲の地形の状況を把握する高性能のレーダーシステム。これに加え、標識や地形のデータを収めた高性能の3Dマップを組み合わせることで、視界ゼロ下での安全走行が可能になる。そして今回は見事、そのテストに成功したというわけだ。

この高性能センサーと自動操縦システムは他のシステムと併用されることが前提。複数のセンサーを使うことによって人間の認識能力以上の力で状況を把握し、その時々のベストな判断できるようになる。3月、LIDAR とは別に、FORD社と永らく提携しているVelodyne社による高性能センサーを搭載した“Ford Fusion”のテスト走行がカリフォルニアの自動操縦車のテスト走行プログラムで行われており、将来実用化される際には、これら2つのセンサーを組み合わせることになると見られている。

なお、このテスト走行プログラムにはフォルクスワーゲンや日産、Googleも参加しており、各自動車メーカーは刻々と自動走行乗用車の実用化に向けて進んでいる。今回のLIDARのテスト走行成功は、これに拍車をかけることになりそうだ。

http://fortune.com/2016/04/11/ford-self-driving-car-dark/