金属を溶かす金属“ガリウム”をご存知だろうか。約30度で融解するガリウムを身の回りにある金属に触れさせると、ちょっと不思議な反応を見ることができる。

garium

手のひらに乗せただけで溶けて液状化するガリウム。これをジュースのアルミ缶に付着させて少し放置してから触れると、まるで侵食したかのようにアルミがボロボロと崩れていく。

ちょっと危険な物質のようにも見えるが、同じ液体金属の水銀などとは違って毒性は低く、半導体のような日常的に触れる機械にも使用されている。さらに、これを窒化させたものを“窒化ガリウム(GaN)”といい、生物細胞との親和性が高いため、最近では医療にも使用できるのでは? とも言われているそうだ。

手のひらで転がる銀色の液体金属が他の金属と結合していく様子は不思議で、まるでCGのよう。映画『ターミネーター2』に登場する液体金属のサイボーグ<T-1000>をイメージする人もいるかもしれないが、むしろ未来の人類を救うかもしれない、大きな可能性を秘めた元素物質なのである。