<アップル>設立者の一人にして、同社再興の立役者である故スティーブ・ジョブズ。コンピュータだけでなく、映画や音楽など多くのシーンで革命を起こしてきた彼の伝記映画が、2月12日(金)に公開される。

2011年にすい臓がんの転移によりこの世を去ったジョブズだが、iPhoneはもちろんアップルウォッチなど、その意匠は現在も受け継がれている。最近では“ノームコア”の始祖としてファッションシーンにも影響を与えているジョブズの半生を、過去の伝記映画や関連作品と併せて今一度振り返ってみよう。

最新作『ステーブ・ジョブズ』で本人を演じるのは、新『X-MEN』シリーズや『プロメテウス』『それでも夜は明ける』といった大作に出演し、今やハリウッドを代表する俳優の一人となったマイケル・ファスベンダー。こけた頬と自身に満ちた表情は、晩年のジョブズそっくりだ。同作は、彼の人生の重要な転機となった3つの製品発表会を軸に、ビジネスマンや開発者としてだけでなく、娘を持つ父親としての一面も描いている。

2013年に公開された同名のジョブズ映画に主演したのは、多くのラブコメ作品に主演し若者世代に絶大な人気を誇るアシュトン・カッチャー。当時としても少々意外なキャスティングではあったが、無精ヒゲをたくわえ不遜に振る舞う青年期のクリソツぶりには驚かされるはずだ。同作では、自宅のガレージで始まった<アップル>創設から、盟友ウォズニアックとの出会い、そして成功の頂点に上りつめるまでを描いた、正統派伝記映画と言えるだろう。(http://jobs.gaga.ne.jp/)

1999年公開の『バトル・オブ・シリコンバレー』にはジョブズに加え、最大のライバルと呼ばれた<マイクロソフト>創業者、ビル・ゲイツも登場。フィクションではあるが、アップルの成長とジョブズの紆余曲折、ゲイツの経営手腕、そして両者の確執などが、対比によって分かりやすく描かれている。ジョブズ目線だけでなく、当時のコンピュータ業界全体を俯瞰で観ることができるかも。ウォズニアックの描かれ方を先述の2作と比べてみるのも一興だ。

昨年9月に全米公開された『Steve Jobs: The Man in the Machine』は、ジョブズの暗部に迫るドキュメンタリー。ウォズニアックをはじめ多くの幹部社員や関係者からの証言をもとに、彼の“暴君”としての一面を描き出す。信者にとってはキツい内容かもしれないが、真にジョブズを理解するには避けて通れないテーマだろう。現在のところ日本公開は未定。

■映画『ステーブ・ジョブズ』公式サイト
http://stevejobsmovie.jp