ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)のエリート学生たちが、肺がんを早期発見できるシステムを開発したという。

L CARD

両大学の学生による研究グループ<Astraeus Technologies>は、2016年5月に開催された全米最大のビジネスプランコンテスト「MIT Entrepreneurship Competition」で、肺がんを早期発見できるシステム「L CARD(Chemically Actuated Resonate Device:科学的感応反響デバイス)」を発表。見事優勝し、賞金10万ドル(約1,092万円)を手にした。同コンテストは、賞金が10万ドルであることから、「100K」(K=1,000)と呼ばれている。

そんな「L CARD」は、切手サイズの肺がん早期発見デバイス。既存の方法と同じく、高精度センサーに息を吹きかけて使用する。この最新デバイスはアプリと連動しており、呼気中に肺がんが疑われる特定のガスを検出した場合は「赤色」が、異常のない場合は「緑色」が、スマホのスクリーンに表示される。

また、研究で証明されている肺がん患者特有の揮発性有機化合物にも反応する。この揮発性有機化合物は、無線自動識別(RFID)信号に影響を与え、その信号によってスマホの表示を「赤色」または「緑色」に操作するという仕組みのようだ。

<ハーバード・メディカル・スクール>の学生であるジェイ・クマールさんいわく、「このデバイスはCT検査より約10倍も正確で、かつ驚くほど安価だ」とのこと。CT検査の導入には800ドル(約8万7千円)もの費用が必要だが、このデバイスならたった1ドル(約109円)以下で製作できるという。

<Astraeus Technologies>は肺がんを追求し、根本的原因となるスクリーニングに着目。より優れたスクリーニング検査を研究し、さらに費用を大幅に抑えることにも成功。同研究グループは、病院への「L CARD」の直接販売を検討しており、定期検診への導入を目指している。

なお、賞金10万ドル(約1,092万円)は、「L CARD」の製品開発と、地元の病院で実施する初めての臨床試験のために使用される予定だそうだ。

http://www.digitaltrends.com/cool-tech/lcard-breathalyzer-lung-cancer-detection/