■おっぱいニードル(『ピンク・パンサー3』1976年)

1964年に1作目『ピンクの豹』が公開された後、7作もの続編が制作された人気コメディ『ピンクパンサー』シリーズの4作目。世界中の犯罪者から命を狙われることになる主人公・クルーゾー警部だが、ポンコツの割に運だけはやたらと強い(&敵がバカ)なため、いつもギリギリのところで命拾いする。中でもオクトーバーフェストの会場で民族衣装を着た殺し屋が装着する“おっぱいニードル”は、情けない最期も含めNo.1バカ・ウェポンである。ちなみに、あの有名なピンク色の豹は同シリーズのオープニングに登場するキャラが人気を博したため制作された、スピンオフ的なアニメ。

 

■ロウギバー(『ジャッジ・ドレッド』1995年)

核戦争後に治安が乱れまくった犯罪都市を立て直すべく、問答無用の処刑スタイルで犯罪者たちをビシビシ取り締まる“ジャッジ”たちの活躍を描く同名コミックが初映画化! ……のはずが、我らがシルベスター・スタローンを主役に抜擢したおかげで完全にスライのための映画になってしまったズッコケ大作。ジャッジたちのメイン武器である万能銃“ロウギバー”は指紋認証機能も備えており、他人が使おうとすると感電するというハードコアなセキュリティシステムを搭載している……のだが、そもそもジャッジたちも手袋してるじゃん! というツッコミの的となった逸品。

 

■片脚マシンガン(『プラネット・テラーinグラインドハウス』2007年)

R・ロドリゲス監督がJ・カーペンターらパイセンたちへの愛を込めまくった同作の見どころはズバリ、ゾンビに食われた右脚にマシンガンを装着して大暴れするゴーゴーダンサー、チェリー・ダーリンだろう。ストーリーもあって無いようなもので、とにかく何も考えず鑑賞することをオススメする。

 

■ワニ型潜水艇(『007/オクトパシー』1983年)

時代的に『インディー・ジョーンズ』の影響を受けまくったシリーズ屈指の珍作だが、3代目ボンドのロジャー・ムーアはバカっぽいほうがしっくりくるのも事実。同シリーズはハイテク・ガジェットも見どころのひとつで、ワニを模した小型潜水艇などはいい感じで頭を抱えさせてくれる意味不明かつダサい逸品だ。とはいえ、シリーズ20作目『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)でチラリとオマージュが捧げられているほど、ファンの間では伝説と化した愛されガジェットでもある。

 

■衝撃吸収泡(『デモリションマン』1993年)

スライとウェズリー・スナイプスが共演した傑作SFアクションからは、エアバッグならぬ“泡バッグ”がランクイン。事故った際に車内が衝撃吸収用の泡で満たされるというトンデモ・テクノロジーなのだが、泡が口に入ったまま固まったら窒息必至である。

 

■ガトリングガン(『ジョナ・ヘックス』2010年)

DCコミックのアメコミを原作とするぶっ飛びウェスタン。顔面グチャドロのダークヒーロー、ヘックスは連装ボウガンなどイカス武器のオーナーで、秘密兵器は自身が駆る馬の両サイドに搭載したガトリングガン! 誰もが思わず笑顔になる気持ちの良いバカさだが、いちばん頑張っているのは重量&騒音に耐えている馬である。

 

■ガム爆弾(『ミッション・インポッシブル』1996年)

トムクルが制作/主演を務める人気シリーズの記念すべき1作目。イーサン・ハントはスパイ組織の敏腕エージェントなのだが、劇中で最も活躍するアイテムが“ガム爆弾”という地味さはある意味スゴい。

 

■オメガ13(『ギャラクシー・クエスト』1999年)

SF大河ドラマ『スター・トレック』シリーズ(と、その熱烈なファン)を思い切りパロった傑作SFコメディ。物語の鍵となる“オメガ13”は「13秒だけ時間を戻せるタイムマシン」という微妙なシロモノだが、後々これが重要な役割を果たすという粋な設定にグッとこないはずがない。ともあれ今すぐ観るべき作品。

 

■クモ型ロボ(『未来警察』1984年)

原作者マイクル・クライトンが監督も担当。人々の生活にロボットが欠かせなくなった近未来を舞台に、警官のラムゼイは暴走するロボたちを止めるべく奔走する。……と聞くとターミネーターばりのサイボーグが悪さするのか? と想像してしまうが、出てくるのは主にクモ型ロボやハイテク重火器など微妙なメンツばかり。とはいえ地味さが逆にリアリティを醸し出している部分もあり、後年のSF作品に与えた影響も考えると、やはり評価すべき作品と言えるだろう。ちなみに悪役を演じているのは素顔のジーン・シモンズ(KISS)。

 

■変装マスク(爆発機能付き)(『トータル・リコール』1990年)

原作フィリップ・K・ディック、監督ポール・バーホーベン、主演シュワちゃんという豪華布陣で制作された不朽の名作。アカデミー視覚効果賞を受賞したSFX技術はいま観ても新鮮だが、公開当時もテレビCMなどで多用された“シュワちゃんがデカいおばさんに変装してるシーン”は、トラウマ級のインパクトだった。

 

■退化銃(『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』1993年)

膨大な予算を投じながらも大コケした作品であり、ゲームの映画化は危険ということを世界中に知らしめた珍品。故デニス・ホッパーがムリヤリ演じたクッパが持つ“退化銃”は、その名の通り標的を退化させてしまう恐ろしい銃なのだが、そもそもがファミコン原作だけに緊張感は皆無。

 

■マグネット首輪&ノコギリ(『ワイルド・ワイルド・ウエスト』1999年)

俺様俳優ウィル・スミスがトンデモ西部劇に挑戦。劇中、囚われの身になった主人公たちが強力な磁石を内蔵した首輪をはめられ、飛んでくる丸ノコからトウモロコシ畑の中を逃げまわるという非常に興味深いシーンがある。基本的にストーリーはどうでもいいが、スチームパンクな世界観はいま観てもカッコいい。

 

■液体爆弾(『ライブ・ワイヤー』1992年)

ボンド前のピアース・ブロスナンがテロリストと戦うクライムアクション。“胃液”に反応して爆発する液体火薬=人間爆弾という設定は非常にバカバカしいが、なんとかして予算を抑えたかったであろう制作陣がこのアイデアをひらめいた時の様子を想像すると実に微笑ましい。主人公の設定が爆発物処理の専門家だけあって、知恵と工夫でこしらえた即席武器で敵に立ち向かう展開もなかなか見ごたえアリだ。

http://www.digitalspy.com/movies/feature/a799019/the-13-most-ridiculous-movie-gadgets/