周囲にある物体に反応して音を出す新発想のシンセ「MUSI」が注目を集めている。

物体との距離に応じて音程が変化する……つまり、ランダムに物を並べるとメロディが発生するということ。例えば、これを服や物が散らかった汚い部屋に置くことで、思いがけず美しい音楽が生まれるかもしれない。

「MUSI」を開発したのは、ポーランドでデザインを学んだErnest Warzochaという人物。もちろん、汚い部屋の言い訳をするために開発されたわけではないが、とにかく物を置いたり移動させたりすることがこの“楽器”を楽しむ方法だ。動画で見ると分かりやすいが、木製の本体の周囲に置いた物体が近いほど音程は低くなり、遠いほど高くなる。

MIDIコントローラーとしても使用できるので、音楽用ソフトウェアと併用して楽曲やサウンドをクリエイトすることもできる。ハイスペックバージョンの「MUSI Pro」ではリズムや音程の細かい設定も行えるので、音楽制作やサウンドデザインでも力を発揮しそうだ。

また、音程が把握できているキーボードでの任意の作曲よりも、ランダムさや偶発性を含んだサウンドデザインが可能なため、より環境を反映したユニークな音作りができるはず。使用法は未知数だが、今後クリエイターたちの注目が集まることが期待されている。

もちろんプロのクリエイターでなくてもMUSIで楽しむことはできる。片付けの苦手な人がならば、散らかった部屋が美しい音楽が生まれるスタジオになるかもしれないし、部屋のいろんなところへ持って行けば、変わり映えのしない毎日も新鮮になるかもしれない。MUSIは様々な可能性を秘めている、ちょっと夢のある楽器なのだ。

https://www.behance.net/gallery/31993625/Musi-hear-the-melody-of-space