すでに空港でスマートフォンによるモバイル搭乗券が利用されているが、将来的にスマートフォンがパスポートの役割を果たす日が来るかもしれない。

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世界最大規模でパスポートや紙幣の印刷を行うイギリスの企業<デ・ラ・ルー>が、空港で長年にわたり使用されてきたパスポートの代わりに、スマートフォンを利用する技術を開発中だという。

同社が開発しているのは、スマートフォンを使用した「ペーパーレス・パスポート」。その名のとおり、ユーザーが書類不要で空港を利用できる技術だ。現在のパスポートにはICチップが組み込まれており、顔の写真を照合するためのデータが記録されている。つまりスマートフォンにも、パスポート情報をスクリーン表示するだけではなく、同様の技術を組み込むようだ。

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セキュリティ企業<Proofpoint>のDavid Jevans氏は、「スマートフォンのデジタルパスポートは、電子パスポートをコピー不可で安全に記録するための新しいハードウェアを必要とする。また、QRコードの搭乗券のようにスクリーン表示すると、コピーされる可能性があるので、ワイヤレスでパスポートリーダーが読み取り可能でなければならない」と説明する。

同社のスポークスマンは「ペーパーレス・パスポートは、同社の新たな取組みのひとつ。現時点では開発の初期段階にあるコンセプトだ」と明かしている。同社の最高責任者Martin Sutherland氏が『タイムズ』紙に語った話では、「ペーパーレス・パスポート」のコンセプトはすでにテストされているそうだ。

偽造される可能性、国際間の障壁、スマートフォンを紛失する可能性などが大きなハードルとなっており、実用化までにもう少し時間がかかりそうだが、すでに「ペーパーレス・パスポート」というコンセプトが始動しているのはまちがいないようだ。

http://www.telegraph.co.uk/technology/2016/03/29/your-smartphone-could-be-your-next-passport/