究極のオーディオ環境を求めて「マイ電柱」を立ててしまった日本人オーディオマニアが「そこまでするか!?」と海外でも話題になっている。

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科学的に立証されているわけではないが、本当に良い音でリスニングを楽しむためには良質の電気を使うべき、というのがオーディオマニアたちの考えだ。マイ電柱を立てた一人、森田武男さん(82)が言うには「電気は血液のようなもの。もし濁って汚れていたら体全体が不健康になる」とのことで、庭にマイ電柱とマイ変圧器を設置したそうだ。

同様にマイ電柱を立てた吉原幸雄さん(62)は、周囲の家が寝静まった夜中の方が“明らか”に音が良いことに気づいたという。その時間帯は、他の家庭に分散させられていないぶん電気がリッチでピュアだから、という結論に至り、マイ電柱の設置を決意。それ以来、大好きなクラシック音楽のサウンドが鮮やかになり深みが増した、と話している。ちなみに現在、日本では少なくとも40のリスニング用“マイ電柱”が立っているとのことだ。

例えばレコーディング機材でも、特に古いアナログの機材は電気で音質が変わるというのは本当の話で、コンピューターでのレコーディングでも違いが出るほど。それは当然、音楽プレーヤーでも同様で、再生機器、アンプ、スピーカーと、どれも電気を介している機械ならば“電気の純度”によって違いが生じてもおかしくはない。
一般的なリスナーからしたら“電気の質の良し悪し”なんてスピリチュアルの世界としか思えないかもしれないが、オーディオマニアたちは、良い音楽ならばなおさら究極に良い環境で、混じり気の一切ない状態で聴くべき、というストイックな姿勢で、いわば求道的な音楽との付き合い方をしているのだ。

海外メディアでの扱われ方も、どこかスピリチュアルで不思議な探究心を持つ日本人……という感じ。「さすが武芸と禅の国、普通の人にはわからない感覚で音楽を聞いているのだろう」といった印象なのかもしれない。物事にトコトンこだわる性質も珍しく映るのだろう。とはいえ、海外にもマイ電柱レベルのオーディオマニアはいそうなものだが……。

http://www.odditycentral.com/news/obsessed-audiophiles-in-japan-are-installing-their-own-utility-poles-for-better-sound-quality.html