Googleの<Advanced Technology and Products>(ATAP)グループと<リーバイス>が立ち上げた「Project Jacquard」が、世界初の“スマートGジャン”を開発した。

smartdenimjacket

この「Levi’s Commuter x Jacquard by Google Trucker Jacket」は一見、普通のデニムジャケットのようだが、袖口に巻かれた黒色のストラップに沿って金属センサーの糸が編み込まれた「Jacquard」テクノロジーに秘密がある。そこには“生地によるインターフェイス”が作り出されており、ユーザーのタッチやジェスチャーに反応し、さまざまな操作ができるのだ。

たとえば自転車に乗ったまま、左の袖口をタップしたりスワイプしたりするだけで「楽曲を変更する」「電話に応答する」「ナビゲーション情報の音声案内にアクセスする」といったタスクを実行できる。また、「Jacquard」の連動アプリを使用することで、プライマリ/セカンダリの操作内容を事前に設定することも可能。「Spotify」や、GPSでサイクリングをトラッキングするアプリ「Strava」などとリンクさせることもできるとか。

さらに黒色のストラップには、充電するためのUSBコネクターが搭載されている。ストラップに付いているスナップボタンには、触覚に基づくモーターが搭載されており、バイブレーション機能や通知、進行方向サポートの役目をするLEDライト機能も備わっているそうだ。

しかも、他のデニム製品と同じく丈夫な作りになっており、洗濯もできるというから驚き。まさに“ウェアラブル・テクノロジー”と呼ぶに相応しい、機能的でファッショナブルなコミューター・ジャケットと言えるだろう。

Levi’sのグローバル・プロダクト・イノベーションを担当するPaul Dillinger氏いわく「Levi’sが好きで、自転車に乗るのも好きな人に、すごく役立つだろう」とのこと。Google技術プログラムのリーダーであるIvan Poupyrev氏も「アパレルの歴史を見ると、ナイロンやジッパーのように、テクノロジーによって新たな機能が加わってきたことが分かる。未来のアパレルやファッションを作り出すために、最新のテクノロジーを取り入れるのは、とても自然な流れだ。スマートな生地の需要ができれば、人々はいつでもどこでもそれを求めるようになるはずだ」と語っている。

「Levi’s Commuter x Jacquard by Google Trucker Jacket」は、2016年秋にベータテストを実施し、2017年春にアメリカ、同年にヨーロッパ、アジアで発売予定。Googleはデニムの他にも、スポーツウェア、フォーマルウェア、企業の制服、ラグジュアリーの市場などの展開も検討しており、今後は新たなパートナー企業とのコラボレーションも実現するかもしれない。

ただし、日本ではイヤホンを装着した状態で自転車に乗ると、かなりの確率でお巡りさんに停められてしまう。実際、交通量の激しい都内の道路で、両耳を塞いだ状態で走行するのは危険な行為なので絶対NGである。

https://atap.google.com/jacquard/