<Apple>から10億ドル(約1,142億円)の訴訟を起こされているにもかかわらず、半導体メーカー<Qualcomm(クアルコム)>は現在もiPhone用チップの出荷を続けている。

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クアルコムはアメリカの大手半導体メーカーで、AppleにiPhoneのワイヤレスネットワーク接続用モデムを供給している。AppleはiPhone7以降、<インテル>製のモデムチップの使用も開始しているが、対応可能なネットワークは<AT&T>と<T-Mobile>のみだという。

そんな独占的な立場とも言えるクアルコムに対して、2017年1月20日にAppleが10億ドル(約1,142億円)の賠償金を求めて訴訟を起こした。クアルコム側の過剰請求とリベート支払いの保留などが理由になっているようだ。

クアルコム側は、単なる契約上の問題を規制問題に変えようとしていると認識しているようで、アメリカや各国における法的争いを切り抜けようとしているという情報筋からの意見もあるらしい。

そして先日、米連邦取引員会もクアルコムが独占禁止法に違反しているとして、裁判を起こした。アメリカのみならず、韓国、欧州の規制当局などとも摩擦を抱えている同社だけに、今後も試練は続くかもしれない。

さらに1月25日には、Appleがクアルコムに対して中国でも訴訟を起こしたとのこと。独占禁止法の違反と特許ライセンス規約にまつわる訴訟となっているらしく、この法廷闘争はアメリカ以外にも発展しつつある。

ライセンス契約については訴訟が次々と起きているが、クアルコムはAppleへのモデムチップの出荷を停止する予定はなさそうだ。

http://www.recode.net/2017/1/23/14364550/qualcomm-apple-suit-countersuit-likely