さまざまな企業がロボット事業に参入する中、自動車メーカー<ボルボ>はゴミ回収作業を行うロボットシステムを開発中だ。

roary

スウェーデンの自動車メーカー<ボルボ>グループが行っているのが、自立型ロボットがゴミを回収する「ROAR (Robot based Autonomous Refuse handling)」プロジェクト。このプロジェクトは、リサイクル業者<レノバ>と、チャルマース工科大学(スウェーデン)、メーラルダーレン大学(スウェーデン)、ペンシルベニア州立大学(アメリカ)という3つの大学と共同で行われており、多くの大学生たちがチームに参加している。

同社は、2015年9月にROARプロジェクトへの着手を発表したばかり。たった4ヶ月程度でプロトタイプのデザイン・製作を行い、早くもテスト段階にまで至ったようだ。そして2016年2月24日には、プロトタイプによるテスト映像を公開した。

ゴミの収集車は、運転手が路上に置かれたゴミ箱を持ち運び、ホッパーにゴミを回収して、ゴミ箱を元の場所に戻す、というのが通常のスタイルだ。しかし、このロボットシステムを使えば、運転手がわざわざ車から降りる必要がなく、ロボットが一連の作業を行ってくれるのだ。

「ROARy(ローリー)」と名付けられたプロトタイプは、ゴミ収集車の後部に収納されている。目的地に到着すると、近隣の地図やゴミ箱の設置場所を記憶したナビゲーションに基づいて、ゴミ箱をめざして移動。さらに、車のルーフからドローンが飛び立ち、空中で“目“の役割を果たしながら、進行をナビゲートする。このドローンのサポートにより、予定されていた場所にゴミ箱がなくても、実際に置かれている場所からゴミ箱を回収できるのだ。

また、進行方向に障害物がある場合は避けて移動し、もし(子どもの飛び出しなどで)急に人間が接近してきた場合は、自動的に緊急停止するようにセンサー制御されているから安心だ。<ボルボ>グループのロボット開発事業プロジェクトマネージャーは、このプロジェクトについて「さらに自動化が進む未来を見据えて、我々の想像力を刺激し、未来の輸送ソリューションのために新しいコンセプトを試せる」と説明している。

ローリーのノロノロした動きを見ると、実用化にはまだまだ時間がかかりそうだが、作業効率を上げるロボットシステムの実現に期待したい。
http://www.gizmag.com/volvo-robot-based-autonomous-refuse-handling-project-test/42042/