各地で多発する自然災害により、多くの人命が失われている。緊急時に向けた対策が強く求められる中、世界中でクオリティの高い避難シェルターが続々と開発されているようだ。

自然災害や戦争によって住む場所を失い、緊急避難を余儀なくされた人々のために、世界のデザイナーや建築家たちがハイテクな仮設住居を開発した。非常にスムーズに運搬や設置できるタイプや、太陽光発電や飲料水を自給できるタイプ、さらには水上に浮かぶタイプなど様々だが、ここでは<engadget>がピックアップした6つの避難用シェルターを紹介したい。

shelter

まずは、スウェーデンの家具メーカー<IKEA> が「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」と共同開発した「Better Shelter Housing Units」。瞬時に展開できる世界最高レベルの仮設住宅ユニットで、すでに難民キャンプへの提供が開始されている。<IKEA>の家具と同じく平箱包装の組み立て式で、最短4時間で太陽光パネル付きの住宅が完成するというシロモノ。しかも耐久年数は約3年間と長めで、もし移住が必要になった場合でも解体し、再び組み立てて使えるというからかなり優秀だ。

オーストラリアの造船技師、Matt Duncanがデザインしたのは<Havana Houseboats>の津波用シェルター「Tsunami Survival Pod」だ。一見ドラム缶にようなカプセル型住居は水上に浮かぶタイプで、合計4人を収容可能。大地震で津波に襲われた後の洪水状態を生き抜くために設計されており、6トンの瓦礫にも耐えられるほどの耐久性を誇るという。屋根にはランプが付いており、救急隊に生存を知らせることもできる。

中国のデザイナーZhou YingとNiu Yuntaoによる「Duckweed Survival House」も、水上に浮かぶカプセル型住居だ。こちらは特別な舵がついているのが特徴で、災害時に水の流れや波を受ける状況においても、漂流するだけでなく自ら操縦することができる。

    日本の仮設・プレハプ建築を牽引してきた<大和リース>が開発した緊急災害救援ユニット「EDV-01」は、貨物船のコンテナサイズほどの仮説住居だ。2階建ての住居には、2段ベッド、作業スペース、シャワー、バイオトイレ、キッチンなどを完備。さらに、太陽光発電システム、空気中の水蒸気から飲料水を作る無給製水器なども備えており、自給力も非常に高い。

アメリカの非営利団体<Architects For Society>による仮設住宅「Hex House」にも、太陽光発電や、雨水から飲料水を作り出す自給システムが採用されている。なんといっても特徴的なのは、ハチの巣のような六角形になった斬新な住居デザイン。複数の人々がコミュニティのように集合して居住し、お互い支え合いながら長期にわたる避難生活を乗り切ることができるのだ。       

<Reaction Housing>の「Exo」は、紙コップのように重ねて運搬できるので、一度に多数の仮設住居を供給することが可能。クラウドファンディングサービス<Indiegogo>で目標額を超える7万5千ドル(約853万円)以上の資金を集め、製造と提供を開始した。

http://www.engadget.com/2016/02/27/6-high-tech-refugee-shelters-that-can-be-deployed-in-an-instant/#gallery=368015&slide=3810494