プログラムすれば全自動で“タトゥーを彫ってくれるロボット”がフランスで開発中された。

tattoo

これは、画像データをもとにロボットアームがタトゥーを彫ってくれるというもので、パリのデザイン学校<ENSCI Les Atelier>の学生チームが考案・開発し、フランス文科省主催のコンクールで発表された。

そもそもこの試みの始まりは“Public Domain Remix”という、公共の共有可能な素材をリミックス(再構成)して新しいアイテムを生み出そうというワークショップ。学生たちはたった8時間という限られた時間の中でアイデアを出し合い、ディスカッションやシミュレーションを重ね、技術者とともに製作するという試みだ。

まず、3Dプリンターにペンを取り付けて人間の肌に模様を描けるかテスト。この時点でコンクール来場者を驚かせるような緻密さだったそうで、立ち寄った文部大臣も感心したとか。次は3Dプリンターにタトゥー針をセットし、紙や果物、人工皮膚などあらゆるものでテストし、これも見事にクリア。そして、ついに最後のステップ。ロボット工学の研究チームの助力を得て、タトゥー針をロボットアームに設置し、ロボット彫り師による世界初のタトゥーを体に彫らせてくれる実験体に彫るのみである。

基本的には消せないうえ、実験のために体を差し出してくれる人なんてなかなかいない……と思いきや、世界初の施術対象に名乗りをあげたいタトゥー愛好家は意外なほど多かったようで、予想以上の応募があったとか。文科省が推奨するあたりも含め、タトゥーの認識が日本よりも健全なのだろう。ちなみに、被験者の足に彫られたのは、シンプルで見事な“らせん状の模様”だった。ゴツくてパワフルなロボットだけに、もし失敗されたら……と想像するだけで恐ろしいが、とりあえず寸法や形状は人間以上に正確なはずだ。

もちろん、コンクールありきで開発した学生チームも実用化を目指したわけではないだろう。おそらく様々な応用が可能な技術だが、“ロボット彫り師”としての実用化はちょっと現実的ではないかもしれない。

http://www.digitaltrends.com/cool-tech/french-tattoo-industrial-robot/