絶対にパンクしない、夢のような自転車タイヤが販売されることになりそうだ。

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自転車移動が必要なときに限ってタイヤがパンクし、あわててサイクルショップに持ち込んでチューブやタイヤを交換してもらった経験がある人は少なくないだろう。使えなくなった古い自転車タイヤは、毎年およそ13億個も廃棄されており、大量のゴミと化しているそうだ。

このたび自転車タイヤを販売する<Nexo North America>が、パンクせずに半永久的に使用でき、環境にやさしいハイテク自転車タイヤを開発。この「Ever Tires」と「Nexo Tires」という2種類のタイヤは現在、クラウドファンディングサービス<Kickstarter>で資金を募っている。

「Ever Tires」は、ポリマーを混合した素材を使った頑丈なエアレスタイヤ。タイヤに空いた無数の穴は、クッション性や弾力性を高める役割を果たす。そもそもタイヤに空気が入ってないためパンクする心配がない。また、ポリマー混合素材という単一の素材を利用しているので、資源リサイクルもしやすいという。難点があるとすれば、専用のアルミ製リム(外側の金属輪部分)とセットで導入する必要があることくらいだろう。

一方の「Nexo Tires」は既存のリムを活かせるタイプ。丈夫で軽量化されたポリマー素材「NEXELL」を採用しており、見た目は通常のゴムタイヤとほぼ変わらない。タイヤとリムをTボルトで留める作業時間は必要だが、すでに使用しているリムを無駄にせずに済み、より安価で購入できる。

これらのエアレスタイヤは、ゴムタイヤのように加熱・加圧、化学反応(加硫)などの工程が不要なので、30分以内で製造できるところも優れている。走行可能な耐久距離も、ゴムタイヤが約3千マイル(約4,828キロメートル)のところ、「Ever Tires」「Nexo Tires」いずれも約5千マイル(約8,046キロメートル)だというから、あらゆる点で上回っていると言えるだろう。

<Kickstarter>での出資額(購入額)は、「Ever Tires」の12-16インチ(子ども用)は76ドル(約7,830円)、20-24インチは90ドル(約9,114円)、26インチは100ドル(約1万円)。「Nexo Tires」は75ドル(約7,727円)。いずれも2017年1月に発送予定。ゴム製タイヤと遜色ない乗り心地がクリアできていればの話だが、このタイヤの登場はタイヤメーカーにとって大きな脅威になるかもしれない。